ねこ太郎ねこの音楽ブログ

洋楽翻訳や歌詞考察を通して音楽をもっと楽しむ!ためのブログです。

a-ha - Take On Me について

この曲を聞くたびに70~80年代に戻った気分になります。ただ私はその時代に生きていなかったので「気分」はあくまで「気分」のままです。その時生きていなくとも、その時代に流行った音楽や映画等の芸術を体験することで、自然と自分の中に「その時代のイメージ」が出来上がっていることにはっと気づかされます。

ちなみに当時(1986年)において、カートゥンと実写映像が融合したMVはとても画期的なもので後の音楽シーンに大きな影響を与えています(この手のMVを見るとすべてtake on meのオマージュだ!となって喜んでしまいます)。芸術性も高いようで友人曰く、美術大学の教材等にも使われているようです。

 



[Verse 1]
We're talking away
I don't know what I'm to say
I'll say it anyway
Today's another day to find you
Shying away
I'll be coming for your love, okay?

[Chorus]
Take on me (Take on me)
Take me on (Take on me)
I'll be gone ※1
In a day or two

[Verse 2]
So needless to say
I'm odds and ends ※2
But I'll be stumbling away
Slowly learning that life is okay
Say after me
It's no better to be safe than sorry

[Chorus]

[Instrumental Break]

[Verse 3]
Oh, things that you say
Is it a life or just to play my worries away? ※3
You're all the things I've got to remember
You're shying away
I'll be coming for you anyway

[Outro]

 

以下、訳

 

[Verse 1]
僕らはお喋りしてる
自分が何を言いたいかわからないけど
とにかく伝えたいんだ
別の日に君を見つけて
気が進まないけど
愛のために君に会いに行くだろう

[Chorus]
受け入れてくれ
僕のことを
死んでしまいそうだ ※1
もうすぐにでも

[Verse 2]
いうまでもなく
僕はとるに足らない存在だ ※2
つまずくこともあるだろうけど
人生は悪くないってわかり始めた
僕に続いて言ってくれ

安泰でいるより後悔する方がマシって

[Chorus]

[Instrumental Break]

[Verse 3]
ねえ君の言ってることは
素で言っているの、それとも僕を弄(もてあそ)んでるの? ※3
僕が思い出すのは君のことだけなんだ
君は恥ずかしがるけど
とにかく会いに行くよ

[Outro]

 

※1・・・「I'll be gone」について

ここでの「gone」は形容詞であり「go」の過去分詞「gone」とは意味が異なり、「死ぬ」という意味で使用されます。因みに去年世間を賑わせたゴーンは「Ghosn」ですので「Ghosn」について言及したいときは注意が必要です(?)。

※2・・・「odds and ends」について

最初「奇妙で終わってる」と訳そうとして「なんてネガティブなやつなんだ」なんて思ってしまいましたが、これはイディオムで「がらくた」や「価値のうすいもの」を指すそうです。由来は「(布の)end(端くれ)」などの「odd(余り)」から来てるそうですが確かなことはわかりません。

※3・・・「Is it a life or just to play my worries away?」について

「life」の訳し方に迷いましたが、最終的に「素(いつもの行動)」と訳しました。理由は二つあって、①「思わせ振りな言動」という文脈に対して適した表現だと考えたから、②「life」という単語には「生活(=日常)」という意味が含蓄されているから、です。どちらにせよこの部分では相手に振り回される「主人公」の姿が目に浮かびます。

 

曲にはあまり関係のない話ですが、4K映像はどこまで世間に浸透しているのでしょうか。今回紹介した「Take On Me」のMVは4Kらしいですが、私には見る環境もないし、見たとしてもいまいち違いがわからないと思います。今後4Kのサービスが多くなったらディスプレイを買うのは個人的にアリだと思っています。
なお一般的なディスプレイのサイズだと人間は8Kくらいの解像度までは認識できるようです(それ以上解像度を上げても同じ画質に見える)。デバイスの話になると長くなりそうなのでここでは控えておきます。