ねこ太郎ねこの音楽ブログ

洋楽翻訳や歌詞考察を通して音楽をもっと楽しむ!ためのブログです。

Cee Lo Green - FUCK You / Forget You について

私はこの曲を「Forget You」と記憶してましたが、改めて調べてみるとオリジナルタイトルは「FUCK You」でした。「Forget You」はどうやら公の場で使用されるいわゆる「クリーンバージョン」のようです。この歌に含まれる「Fuck you」には「クソ!」や「チクショウ」などの意味合いで使用されており、そこまで汚い意味では使われていませんが、「Fuck」という単語自体に下品な意味が含まれるため英語圏では様々な曲で使用が控えられています。You Tubeなどで洋楽を漁っていると、たまにタイトルのあとに「(Radio Edit)」とついている曲がありますが、それは避けるべき表現を除いた「クリーンバージョン」であることを表しています。

 



[Chorus]
I see you drivin' 'round town with the girl I love
And I'm like, "Fuck you" (Ooh, ooh, ooh)
I guess the change in my pocket wasn't enough
I'm like, "Fuck you and fuck her, too"
Said if I was richer, I'd still be with ya
Hah, now ain't that some shit? (Ain't that some shit?)
And although there's pain in my chest, I still wish you the best
With a, "Fuck you" (Oh, ooh, oooh)

[Verse 1]
Yeah, I'm sorry, I can't afford a Ferrari
But that don't mean I can't get you there
I guess he's an Xbox and I'm more Atari ※1
But the way you play your game ain't fair

[Pre-Chorus]
I pity the fool that falls in love with you
Oh shit, she's a gold digger
(Well) Just thought you should know, nigga
Ooh, I've got some news for you
Yeah, go run and tell your little boyfriend

[Chorus]

[Verse 2]
Now I know that I had to borrow, hah
Beg and steal and lie and cheat
Tryin' to keep ya, tryin' to please ya
'Cause being in love with your ass ain't cheap, now

[Pre-Chorus]
I pity the fool that falls in love with you
Oh shit, she's a gold digger
(Well) Just thought you should know, nigga
Ooh, I've got some news for you
Ooh, I really hate yo' ass right now

[Chorus]

[Bridge]
Now baby, baby, baby
Why d'you wanna, wanna hurt me so bad?
(So bad, so bad, so bad)
I tried to tell my momma, but she told me
"This is one for your dad"
(Your dad, your dad, your dad)
Yes, she did, and I'm like
Uh! Why? Uh! Why?
Uh! Why, lady?!
Oh! I love you
Oh! I still love you, oh

[Chorus]

以下、訳

 

[Chorus]
俺の好きな娘と街でドライブしているお前の姿を見ちまった
こう思ったよ「クソ!」ってさ
俺の持ってる金じゃあ足りなかったんだな
こう思ったよ「あの女もクソ!」ってさ
もし俺が金持ちだったらまだ一緒にいたって?
なあもうひどいことはないよな?
胸がチクチク痛むけど、いまだに君が一番だって思っちまう
「クソッ!」って思いながらな

[Verse 1]
すまねえなフェラーリなんて買う余裕ない
でも君を落とせないってことにはならないだろ
あいつはXboxで俺はAtariってところか  ※1
でも君の遊ぶゲームはフェアじゃないな

[Pre-Chorus]
君に恋する俺はなんて愚かなんだ
ひでえよ金目当てなんて
ダチは気づくべきだ
なあ伝えたいことがあるんだ
そっかどっかいっちまえ、おチビな奴と話してろ

[Chorus]

[Verse 2]
借りなきゃいけない事はわかってる
頼んで盗んで嘘ついてずるだってする
君をキープしようとして、喜ばせようとして
なぜって君への恋は安物じゃないからね

[Pre-Chorus]
君に恋する俺はなんて愚かなんだ
ひでえよ金目当てなんて
ダチは気づくべきだ
なあ伝えたいことがあるんだ
ああやっぱり君のことが大嫌いだ

[Chorus]

[Bridge]
ねえ
なぜ君は俺の心を傷つけたがるんだ?
ママに聞こうとしてみたけど、こう言われたよ
"パパに聞いてみたら?"
君はひどいよ
なぜなんだ?
なぜなんだ?教えてくれ
ああ!大好きなんだ
今でも愛してる!

[Chorus]

 

※1・・・「he's an Xbox and I'm more Atari」について
ゲーム機器周辺に詳しい方ならピンとくる歌詞かもしれませんが、「Atari」を知っている日本人は多くはないのではないでしょうか。「Atari」はアメリカのゲーム会社です。1977年に家庭用ゲームとして「Atari 2600」を発売しますが、ハードとソフトの需要供給バランスが取れなくなってしまい、大量に破棄されてしまうことになります(破棄場所はいまでも「ビデオゲームの墓場」として有名)。一方でXboxマイクロソフトが手掛けるゲーム機で、今でも欧米では人気を博しています。それぞれのゲーム機の立場を引用した歌詞となっています。

 

いい機会だったので改めて「Fuck」について由来や用法を調べました。ここでは述べませんが興味のある方はぜひどうぞ(参考wikihttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%AF)。良い意味で使われることも多いそうですが、うっかり使い方を間違えると信用を失いかねないので基本的に使わないのが身のためだと思っています。
先述したようにこの曲には、クリーンバージョンの「Forget You」があり、そのMVもしっかり用意されています。MVの基本的な構成は「FUCK You」と同じですが、Cee Lo Greenの口の動きがちゃんと「Forget You」を発音していたり、「Forget You」向けに細かく描写が変更されています。今回のように、同じ曲でもバージョンの違いを認識することで、文化的な背景や思想の考察ができるのは面白いです。