ねこ太郎ねこの音楽ブログ

洋楽翻訳や歌詞考察を通して音楽をもっと楽しむ!ためのブログです。

Selena Gomez & The Scene - Love You Like A Love Song について

翻訳している途中で気づいたのですが、この曲に登場する「love song」という歌詞には2つの意味が込められていそうです。一つ目はシンプルに「ラヴソング(恋愛がテーマの曲)」という意味で、私自身最初はそれしかないと思っていました。ただ歌詞を眺めていると「大好きな曲」という意味でも使われているであろうことが分かりました。「love」の捉え方次第でニュアンスが変わるということです。つまり題名の「 Love You Like A Love Song」は「ラブソングの歌詞にあるみたいにあなたを愛する」という意味と、「自分のお気に入りの曲みたいに何度もあなたを愛する」という二つの意味が込められています。後者の意味に関して、日本で流行ったAKBの「ヘビーローテーション」を思い出しました。

 

[Verse 1]
It's been said and done
Every beautiful thought's been already sung
And I guess right now, here's another one
So your melody will play on and on
With the best of 'em
You are beautiful
Like a dream come alive, incredible
A centerfold miracle, lyrical ※1
You saved my life again
And I want you to know, baby

[Chorus]
I, I love you like a love song, baby
I, I love you like a love song, baby
I, I love you like a love song, baby
And I keep hitting repeat-peat-peat-peat-peat-peat (Oh)
I, I love you like a love song, baby (Oh)
I, I love you like a love song, baby (Oh)
I, I love you like a love song, baby (Oh)
And I keep hitting repeat-peat-peat-peat-peat-peat

[Verse 2]
Constantly
Boy, you play through my mind like a symphony ※2
There's no way to describe what you do to me
You just do to me
What you do
And it feels like I've been rescued
I've been set free
I am hypnotized by your destiny
You are magical, lyrical, beautiful
You are
And I want you to know, baby

[Chorus]

[Bridge]
No one compares
You stand alone to every record I own
Music to my heart, that's what you are
A song that goes on and on

[Chorus]

 

以下、訳

 

[Verse 1]
ずっと言われてたし、そうされてきた
どんな美しい思いも歌われてきた
でも今思うの、別なものもあるって
そうあなたという調べが鳴り続けているの
私にとってそれは一番なの
美しいわ
まるで夢が現実になったよう、信じられないの
奇跡と思うくらい魅力的で詩的だわ  ※1
また私の人生を救ってくれた
もっとあなたを知りたいの

[Chorus]
ラヴソングにあるみたいにあなたを愛すわ
ラヴソングみたいにあなたを愛すの
大好きな曲みたいにあなたを愛すわ
何度も繰り返すわ
ラヴソングにあるみたいにあなたを愛すわ
ラヴソングみたいにあなたを愛すの
大好きな曲みたいにあなたを愛すわ
そう何度も鳴らし続けるわ

[Verse 2]
いつもあなたは
私の気持ちをまるで交響曲みたいに弄ぶの ※2
説明のしようがないわ
あなたはいつも通り接してるけど
あなたのしていること
救われてきた気がするの
自由になれた
あなたという運命に催眠をかけられた
魅惑的で詩的で美しい
本当に
もっと知りたいの

[Chorus]

[Bridge]
誰とも比べられない
私の持ってるレコードで断トツなの
心で鳴り響く音楽、それがあなたなの
この歌はずっと続くわ

[Chorus]

 

※1・・・「A centerfold miracle」について
「centerfold」を辞書で引くと、「中折り。雑誌の真ん中の2ページの事。しばしばフィーチャーされた絵や写真が掲載される」とあります。新聞の真ん中にある、2面分を使った広告をイメージしていて頂ければわかりやすいと思います。スラングとしては、この意が転じて「目を惹く、魅力的な」という意味になり形容詞的に使われるそうです。
また、ピンと来ている方もいらっしゃると思いますが、1981年にリリースされた「Centerfold」という名曲があります。あくまで憶測ですが、これを「love song」を代表する一曲として引用したのではないかと思います。「Centerfold」のイントロは知らない人はいないと思います。「ああこれかあ~」となると思うので、こちらもぜひ聞いてみてください。

 

※2・・・「you play through my mind like a symphony」について
私自身クラシックに明るくないので「symphony(=交響曲)のように弄ぶ」とはどういうことなのだろうと思い少し調べてみました。すると交響曲には「楽章」という概念があって、楽章ごとに曲調や使用される楽器が移り変わっていくことが分かりました。よってここでは主人公が「you」の存在によって気持ちが揺り動かされる様を表現しています。(参考URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2

 

確かに人を好きになる感覚と曲を好きになる感覚は似ているかもしれません。知らない曲でも、なんとなく聞いてるうちに好きになりますし、好きになった曲は毎日でも聞いていたいものです。また一度好きになった曲はずっと好きなままです。ちょっと違うのは、好きになる「スピード」と「数」だと思います。自分の場合、「曲が好きなるペース」で人を好きになるとしたらとんでもない「プレイボーイ」になってしまいます。
 MVですが、日本の「karaoke」がオマージュされています。舞台は日本なのかどうかわかりませんが、突っ込みどころがたくさんあり、面白いです。なお、今回はMV内で和訳(karaokeの字幕)が出ている箇所が一部ありましたので、その部分はリスペクトを込めてそのまま翻訳いたしました。